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古本出張買取屋スタッフブログ

本で床が抜ける? 蔵書の多さに頭を抱えている方にぜひ読んでいただきたい1冊、『本で床は抜けるのか』をご紹介します。作者 西牟田靖 具体的な対処法を紹介するノンフィクション 読書家の間で大きな話題を呼んだ連載『本で床は抜けるのか』が単行本化 古本出張買取屋スタッフ日記

2016年01月02日  15時57分
本日もたくさんの古書、古本を買取させていただき誠にありがとうございます。     
古本出張買取屋スタッフの吉田です。
 
今回は、蔵書の多さに頭を抱えている方にぜひ読んでいただきたい1冊、
『本で床は抜けるのか』をご紹介します。
 
本が棚に収まりきらず、床が見えなくなっているのに、
買うのをやめられずどんどん増えていく。
このままでは床が抜けてしまうかもしれない、という不安を抱えつつ、
気付けばまた本を買ってしまっている。
そんな本好きさんは結構多いのではないでしょうか。
私も自室の状態に不安を感じて、この本を手に取りました。
 
この『本で床は抜けるのか』という作品、
作者の西牟田靖さんが「仕事場の床が抜けるかもしれない」と
不安を覚えた事がきっかけで、
実際に床が抜けた事がある人や、床が抜けたのを見た事がある人、
床が抜けそうな人に話を聞きに行く、というノンフィクションです。
 
雑誌や新聞を20年溜め込んで床が抜けた人、
地震によって本の山が崩れて床が抜けた人など、
実際に床が抜けてしまった人はたくさんいらっしゃるようで、驚きました。
床抜けの不安を解消する為にこの本を買ったのに、
自分の部屋は大丈夫だろうかと不安は増す一方。
一般の方でそこまで溜め込むのもすごいですが、
本に関わるお仕事をされている方はもっとすごかった!
 
どれだけ本があると床が抜けるのか、という事を調べる過程で、
大量の蔵書を抱えていた評論家の草森紳一さんの話がありました。
2DKの自宅に3万冊、生家の書庫にも3万冊の蔵書。
浴室以外のすべての場所が本で山積みなので、
お風呂に入ろうとした時に本の山が崩れて浴室に閉じ込められる、
本棚に入りきらない本を床置きするので、どの部屋も天井近くまで本で埋まり、
家の中ではカニ歩きで移動する、などのエピソードもすごかったのですが、
草森さんが2008年に亡くなった時の読売新聞の記事に衝撃を受けました。
 
『部屋には所せましと本が積み重ねられており、遺体はその合間に横たわっていた。
あまりの本の多さに、安否を確認しに訪れた編集者でさえ、
初日は姿を見つけることができなかった、という。』
 
最後まで読んでみて、この本はノンフィクションというより、
ホラーではないかと思いました。
床が抜けると、損害賠償で多額のお金を支払ったり、
自分や周りの人がひどいケガを負う場合もありますし、
床が抜けずとも、たくさんの本は時に最悪の事態を招く恐れもあります。
 
正直なところ、今後蔵書をどうするかという解決策も見つからず、
自炊をする踏ん切りもつきませんでしたが、
人によってはこの本を読んで自分の蔵書をどうするか、答えが出るかもしれません。
 
たくさんの蔵書にお困りの方、もしも売る事をお考えでしたら、ぜひ古本出張買取屋まで!
ご連絡お待ちしております。(笑)


名古屋古書籍商業協同組合

「そこに行けば、どんな漫画でも見つかる」漫画が大好きで仕方がない「漫画バカ」達に愛されている金魚屋という漫画専門の古書店 『金魚屋古書店』をご紹介 『金魚屋古書店出納帳』上下巻と『金魚屋古書店』16巻まで発売中 芳崎せいむ 小学館の漫画雑誌『月刊IKKI』 少年画報社の漫画雑誌 古本出張買取屋スタッフ日記

2015年12月12日  12時20分
本日もたくさんの古書、古本を買取させていただき誠にありがとうございます。
古本出張買取屋スタッフの吉田です。
 
私事ですが、今年1番ショックだった事は、
10年以上通ってきた本屋がなくなってしまった事です。
大きなお店の中に入っている有名書店だったので、まさか撤退するとは思わず・・・。
コンビニでもネットでも買えるけど、そういう問題じゃないんだ!と
声を大にして言いたい!
古本屋さんも魅力的、でもたまに大型新刊書店に行くと、何というか空気が違いますね。
出たばかりの面白そうな本がたくさんあって、ウズウズしてしまいます。
本屋難民にとって、久々の新刊書店というのは恐ろしいもので、
普段手に取らない、単行本の新刊をたくさん抱えてレジへ向かいそうになるので要注意。
でも、今日は古本屋さんについてのお話です。(笑)
 
今回は、私が好き過ぎて人にオススメする事を避けてきた漫画、
『金魚屋古書店』をご紹介します。
この作品は、金魚屋という漫画専門の古本屋さんと、
お店に関わる、漫画を愛する人達のお話。
現在、前身となる『金魚屋古書店出納帳』上下巻と
『金魚屋古書店』16巻まで発売されています。
 

「そこに行けば、どんな漫画でも見つかる」
漫画が大好きで仕方がない「漫画バカ」達に愛されている
金魚屋という漫画専門の古書店。
木造のこぢんまりとした店舗にはたくさんの漫画があり、
店の地下には、漫画倉庫のダンジョンと言われる、どこまでも続く漫画の棚・棚・棚。
その果てを見た者がいない、と言われる程続いた棚は、
地下で漫画を探す人が、懐中電灯・方位磁石・非常食にテントまで
持っていかなければならない程長いのです。
 
この作品を語る際に欠かせない人物が、
金魚屋に居候しており、かつて伝説の書店員と呼ばれた男、斯波尚顕(しばなおあき)。
内容を聞いただけで作品のタイトルや掲載された雑誌名、
発行年までわかるという知識の多さ、
古い少女漫画・少年漫画から最新の人気作までジャンルを問わず読むという、
とにかく漫画が好き過ぎる漫画バカです。
その斯波さんの周りに集まる人達も、彼に負けず劣らず漫画バカ。
時に、漫画がつなぐ恋や年齢を超えた友情もあり、
漫画の持つ力のすごさを感じる素敵な作品です。
 
『金魚屋古書店』の1番の魅力は、出てくる漫画作品がすべて実在の物だという事。
サイボーグ009、ゴルゴ13、タッチ、もーれつア太郎、ビリーパック、アドルフに告ぐ、
じゃりン子チエ、小さな恋のものがたり、洗礼、セーラームーン、デビルマン、
気分はもう戦争、らんま1/2、絶対安全剃刀、あしたのジョー、クライングフリーマン、
魁!!男塾、鉄拳チンミ、まぼろし探偵、ドラえもん、闇のパープル・アイ、
漫画版のムーミンや海外の作品など、そのジャンルは様々!
                                                                                                    
手塚治虫、藤子不二雄、赤塚不二夫、石ノ森章太郎、水木しげる、楳図かずお他
大御所の作品や幻の作品、メジャーな作品からマニアックな作品まで幅広く扱っています。
どのストーリーも登場人物たちの漫画愛にあふれていて、
自分の好きな作品が出てくるととても嬉しいですし、
この漫画を読んで好きになった作品もたくさんあります。
 
『金魚屋古書店』でなかでも好きなのが、
『金魚屋古書店出納帳』下巻の「漫画の神様」という話。
漫画好きが高じて家族を捨てた父親のせいで、漫画嫌いになった女の子が出てきます。
彼女が、手塚治虫記念館や水木しげる記念館に行く事になるんですが、
手塚治虫記念館で、手塚治虫の描いた漫画の多さに衝撃を受ける、
という場面が本当に好きで、いつもここを読むと泣いてしまうんですよね。
この話では、建物内部の様子などが細かい所まで描かれていて、
読んでいると行きたくなってしまいます。
手塚治虫記念館は何度も行っているのですが、
水木しげる記念館は、行きたいと思いながら1度も行けていません。
鳥取は遠い・・・。でもいつか絶対に行きたい場所です。
水木しげるの「91歳で新連載」というすごい記録は、
この先塗り替えられる事はないんじゃないかと思います。
100歳まで元気に描き続けるだろうと思っていただけに、亡くなった事は非常に残念です。
 
私の好きな作家で、妖怪研究家でもある京極夏彦は、
家に「水木庵」という水木しげる作品やコレクションが収められた部屋があり、
水木しげると共著を出すなど、関わりが深い人です。
この京極夏彦は、百鬼夜行シリーズなど妖怪にまつわる作品を多数書いていますが、
作品の中にも出てくる、鳥山石燕という画家の描いた『画図百鬼夜行全画集』という本は、
私のお気に入りの1冊。
たくさんの鬼や妖怪が描かれている画集で、
天狗・猫また・河童・かまいたち・雪女・幽霊・ぬらりひょんなどの
メジャーどころから、これは何だ!と言いたくなるような不思議な妖怪まで。
眺めているだけで面白い本です。
絵自体はおどろおどろしい感じなんですが、なんで面白いと思うのか考えてみると、
私が妖怪に対して、親しみのようなものを感じているからではないかな、と。
そしてそれは、水木しげるという存在がなければなかった感情ではないか、
なんて事を思いました。
私の根底にある妖怪や、妖怪という言葉から連想するものは、
やっぱり小さい頃から何度もテレビで見てきたゲゲゲの鬼太郎であり、
そこに出てくるキャラクター達なんです。
TVでアナウンサーが「水木しげるという人がいなければ、今の妖怪ウォッチブームも
なかったかもしれない」と話していて、その通りだと思いましたが、
妖怪という特殊なジャンルでの地位を確立し、たくさんの人に愛される作品を
生み出してきた水木しげるという人のすごさを改めて感じました。
 
話を『金魚屋古書店』に戻しますが、この作品、連載する雑誌が休載になり
他紙への移籍で連載を再開する事2度、
そして今回、3度目の連載雑誌休載で、移籍する事無く終了という流れに・・・。
描きおろしを加えた17巻が発売される予定ではありますが、
こんなに良い作品なので、どこかの雑誌でまた連載をしてほしい、と願っています。


名古屋古書籍商業協同組合

斎藤洋の児童文学『ルドルフとイッパイアッテナ』大人にもオススメしたい作品で2016年夏に井上真央・鈴木亮平を声優に迎え映画化が決定 今公開中の『GAMBA ガンバと仲間たち』原作は斎藤惇夫の『冒険者たち ガンバと15ひきの仲間』 古本出張買取屋スタッフ日記

2015年11月04日  14時40分
本日もたくさんの古書、古本を買取させていただき誠にありがとうございます。
古本出張買取屋スタッフの吉田です。

今回は、斎藤洋の児童文学『ルドルフとイッパイアッテナ』をご紹介します。
この作品は、4作あるシリーズの1作目で、1987年に発売されてから現在まで多くの人に愛されています。
1991年にはNHK教育テレビでアニメも放送されていました。
アニメは、毒蝮三太夫がナレーションを担当しており、あの独特の声で語られるストーリーと、
堀口忠彦さんの味があってかわいい絵が素敵な作品です。
80年代後半の生まれの方やその親御さんは、ご存じの方も多いのではないでしょうか。

主人公のルドルフはリエちゃんという女の子に飼われている猫。
彼が不慮の事故により引越し屋のトラックに乗ってしまい、
住んでいる場所から遠く離れた東京に来てしまう所から話は始まります。
ルドルフはそこでイッパイアッテナという猫と仲良くなり、一緒に野良猫生活を送りながら、
リエちゃんの元に帰る方法を探す事に。
住んでいた場所の名前さえわからないルドルフは、無事家に辿り着く事が出来るのか?
ルドルフ視点で描かれるこの物語は、友情の素晴らしさや、
困難に立ち向かう勇気を持つ事の大切さを教えてくれる
大人にもオススメしたい作品です。


この『ルドルフとイッパイアッテナ』、年に数回読みたくなるんですが、
先日その読みたい時期がやってきまして、何気なくネットで検索をかけてみたんです。
そうしたら・・・

『「ルドルフとイッパイアッテナ」、2016年夏に井上真央・鈴木亮平を声優に迎え映画化が決定!』

急いで公式サイトをチェックして、プロモーション映像を見てみました。
これがまたびっくりするほど可愛いんです!!
CGアニメなんですが、猫の毛のモフモフした感じがよく出ていて、猫好きにはたまらない!
これは劇場に足を運んで見る価値がありそうです!!

CGのアニメ映画といえば、気になるのが今公開中の『GAMBA ガンバと仲間たち』。
原作は、斎藤惇夫の『冒険者たち ガンバと15ひきの仲間』という児童文学作品です。
この物語は、1975年にはアニメ化、その後映画化もされているので、
作品としては2度目の映画化という事になりますね。

『冒険者たち ガンバと15ひきの仲間』は、ある島でネズミ達を支配している
イタチのノロイを倒すべく、立ち上がったネズミ達の話。
『グリックの冒険』『ガンバとカワウソの冒険』という3部作の2作目にあたります。
私が初めて読んだ長編の児童文学がこのシリーズだったので、思い入れが強い事もありますが、
ネズミ達の奮闘に感動間違いなしのオススメ作品です!

原作のイラストは、デフォルメなしの可愛らしいネズミやイタチなのですが、
その絵にしてもネズミVSイタチの壮絶な戦いの場面では、ノロイが恐ろしく感じられたものでした。
それが、1975年のアニメ版も今回の映画も、子供なら泣き出しそうなレベルの怖さ!
それから、ちょっと驚いてしまったのですが、今回の映画は製作期間10年・総制作費20億円だとか・・・。
そのうえ、制作会社が『寄生獣』や『STAND BY ME ドラえもん』などの作品を手がけた株式会社白組、
製作総指揮を務めるのは、『スパイダーマン』や『アイアンマン』のプロデューサー、アヴィ・アラッド。
この映画にかける本気度が窺えます。


このブログを書きながら公式サイトを何度も見ていたせいか、
『GAMBA ガンバと仲間たち』、ものすごく見に行きたくなってきました。
ただでさえ、今見たい映画が多いというのに・・・!!
ひとまず、原作を読んで心を落ち着かせる事にします。(笑)


名古屋古書籍商業協同組合

AKB48の渡辺麻友と稲森いずみのW主演でドラマ化された小説『書店ガール』累計で50万部を超えるヒット作 (著)碧野 圭 PHP文芸文庫 古本出張買取古本出張買取屋スタッフ日記高価買取情報

2015年07月15日  13時28分
本日もたくさんの古書、古本を買取させていただき誠にありがとうございます。
古本出張買取屋スタッフの吉田です。


先日、稲森いずみとAKBの渡辺麻友のW主演でドラマ化された小説、
『書店ガール』シリーズの4作目を読みました。
このシリーズはタイトルの通り、書店で働く女性達のお話。
実際に書店で働いている人はもちろん、異業種の人や学生さんが読んでも、
楽しめる作品です。

この本を読んでいるとよく分かるんですが、
本が売れないと言われるこの時代、書店員の苦労の多い事!!
本を売る為に計算した棚を作り、POPを書き、山のように入ってくる新刊と格闘し置き場を決め、
返品作業をし、万引きされないよう店内に目を光らせ、お客様の対応をし・・・
そうやって頑張っても、昔と比べて本は売れなくなってきています。

『書店ガール』4作目の主人公の1人高橋愛菜は、就職活動を控えていますが、
バイト先の書店の現状から、書店への就職を視野に入れるべきかどうか悩んでいます。
「薄利多売の書店業界に未来はあるのか?書店で働く意味はあるのか?」
書店業界で避けては通れないこの問いに、
愛奈がどう答えを出すのかドキドキしながら読みました。

就職・妊娠・育児・高齢になった親との生活など、
事情を抱えた様々な年齢の女性達が職場で奮闘する姿に、
過去の自分が重なり、また未来の自分が見えるような気がして、
女性の読者は特に引き込まれると思います。


実は、私がこのシリーズ全体を通して1番印象に残っているのが、4作目の「解説」なんです。
もちろん、シリーズ4作とも「本っていいなぁ・・・」とじんわり来るとても素敵な作品なんですが、
何故解説なのか。
それは、この解説が書店の良さ、そして4作目での問い「書店で働く意味はあるのか?」の
答えを表わしているのではないかと思ったからなんです。
解説は、この小説を原作としたドラマ『戦う!書店ガール』のプロデューサー、山下有為さん。

この解説を読んだ時に衝撃を受けたんですが、
『書店での本との出会いは、書店員によって作られた物であるかも知れない』というような事が
書いてあったんです。
『その1冊との出会いによって、その人の人生が変わるかもしれない』とも。

書店でなんとなく手にとった1冊。
買って読んでみたらすごく面白くて作家のファンになった、なんて事ありますよね。
それが実はなんとなく手にとったのではなく、書店員によって手に取るように仕向けられていた、と・・・!!

「売れるように本の置き方を工夫する」
これって当たり前の事なんですけど、
考えてみると、それによって誰かの人生が変わるかもしれないってすごい事ですよね。
皆さんも人生が変わるきっかけになった1冊、心の支えになっている1冊、
自分の考え方を変えた1冊など、何かしらあるのではないでしょうか。

毎日色々な本が出版されている中で、運命の1冊に出会えるのは書店員のおかげだったと知って、
書店で本を見るのがますます楽しくなりそうな私です。


名古屋古書籍商業協同組合

文芸雑誌・文學界の2月号に掲載されると品切れ続出 文學界創刊後初の増刷・再増刷で話題に 芸能界きっての読書好きとして知られているお笑い芸人 又吉直樹の純文学デビュー作の小説『火花』三島由紀夫賞は上田岳弘の『私の恋人』 古本出張買取古本出張買取屋スタッフ日記高価買取情報

2015年05月27日  12時39分
本日もたくさんの古書、古本を買取させていただき誠にありがとうございます。
古本出張買取屋スタッフの吉田です。

先日、ようやく又吉直樹の小説『火花』を読みました。
普段は文庫派なので、ずっと我慢していたのですが、
本屋に行くと必ず目に入るので、堪え切れず買ってしまったのです。

この作品は、芸能界きっての読書好きとして知られているお笑い芸人、
又吉直樹の純文学デビュー作。
今年、文芸雑誌・文學界の2月号に掲載されると、品切れ続出、
さらには文學界創刊後初の増刷・再増刷で話題になりました。
3月に単行本が発売されてからも35万部を超えるヒット、三島由紀夫賞の候補にも挙がりました。
結果、三島由紀夫賞は上田岳弘の『私の恋人』に決まりましたが、候補に挙がるだけでもすごい事です。
6月上旬には電子書籍版も出るそうなので、そちらの売れ行きも気になるところ。

この『火花』は、売れない芸人の徳永が、神谷という先輩芸人と出会って弟子になり
笑いや生き方について模索していく、というもので、
又吉が芸人という事もあるかと思いますが、徳永と神谷の生活や考え方、
笑いの哲学などがリアルに感じられました。
自伝的な物ではなく、主人公達にも特定のモデルはいないそうですが、
徳永の考え方や自分をセーブしている物静かな感じは、ところどころ又吉本人を思い起こさせました。
ネタを披露しているシーンもいくつか出てくるのですが、さすがお笑い芸人が書いた作品、
文章になっていてもテンポがよく、ネタが自然と脳内再生されて面白かったです。
話の中でさらっと出てくる小ネタも、又吉らしさが出ていて好きでした。

彼の作品は『カキフライが無いなら来なかった』『まさかジープで来るとは』など、
自由律俳句などの短い中にクスッとくるものがある所が好きだったので、
読む前は中編、純文学、という部分で少し不安がありました。
もちろん、彼が軽い気持ちで書いたのではない事は百も承知でしたが・・・

1作読んで「この人の作品、すごく好きだ!」となったのに、次回作がつまらなかった時、
勝手に裏切られた気分になってしまう事ってないでしょうか?
又吉直樹は人となりと過去の作品がかなり好きだったので、
余計にハードルが上がってしまっていたのですが、杞憂に終わって何よりでした。

それにしても、芸人とはいえ世間の又吉直樹=読書家のイメージが強い為か、
タレントが書く小説に付き物の批判がそこまで多くないように思えました。
たくさんのレビューを見ましたが、批判している方でも、彼の文章や短編に関しては
認めていたり、次回作に期待というような文面もかなり見られました。

私としては、短編以外で、主人公が芸人ではない作品も読んでみたいと思うので、
今から次回作が楽しみです。


名古屋古書籍商業協同組合
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