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古本出張買取屋スタッフブログ

見事な大どんでん返しでミステリファンを熱狂させた角川文庫『この闇と光』服部まゆみ 第120回(1998年)直木賞の候補作になったゴシックミステリ 『倒立する塔の殺人』という作品も外せません。 古本出張買取屋スタッフ日記

2016年06月18日  16時23分
今日もたくさんの古書、古本を買取させていただき誠にありがとうございます。

古本出張買取屋スタッフの吉田です。

 

今回は私が最近読んだ中でイチオシの作品をご紹介します。

 

『この闇と光』

作者は服部まゆみ。

第120回(1998年)直木賞の候補作になったゴシックミステリです。

 

書店をぶらぶらしていた時に、本の帯の

『見事な大どんでん返しでミステリファンを熱狂させた』という部分に惹かれて購入しました。

最近この手の帯が多すぎないか...?と思うんですが、

「どんでん返し」「衝撃のラスト」系の帯は、見ると買いたくなってしまいます。

ゴシック系は苦手なジャンルなので、この帯がなかったら買わなかったと思うんですが、

苦手なジャンルの本すら買わせてしまう帯マジック、恐ろしいですね。

 

ゴシック系だから数ページで拒否反応が起こるかも、と思いつつ、

ミステリーという事で「自分の力で真相にたどり着く!」と読みだす私。

驚いたことに、面白すぎてあっという間に読み終わってしまいました。

 

『この闇と光』は、大きな戦争が起きて失脚した王様とともに

囚われの身となった小さな王女、レイアのお話です。

レイアは幼い頃の事故が原因で、目が見えません。

ダフネという侍女が身の回りの世話をしてくれますが、

ダフネは、王様がいないところでは厳しく、

暴言を吐いてくるので、レイアにとっては恐ろしい存在です。

 

この話は7つの章に分かれていて、

1章では、王である父と娘レイア、囚われた2人の生活が描かれます。

目が見えないレイアの一人称で語られていくので、

物語が進んでも、全体はぼんやりとしたままです。

話の中で度々出てくる、王やダフネの意味ありげな言葉や態度。

気になる事がたくさんあるのに、置かれている状況が見えず、

読み手が痺れを切らしたところで...

次の章に入ります。

 

 

もうここからは、章が変わる度に驚きの連続です!

こちらとしても、どんでん返しがある事が分かっていたので、

一生懸命読みこんで、「なるほど、そういう事か!」と予想もついていたんですが、

すべてわかったような気になっていた自分が恥ずかしい。

章をまたぐ度に、まだくるか!まだ何かあるのか!と散々驚いたのに、

読み終わっても「あー、面白かった!」で終わらせてくれない。

考え込んでしまうラストに「やられたなあ...」と思いました。

 

今回私が買った『この闇と光』は、2014年に出た角川文庫の改版で、

解説が皆川博子だったのですが、

どんでん返しと言えば、この作家の『倒立する塔の殺人』という作品も外せません。

こちらは太平洋戦争末期の女学校が舞台。

図書館の書架に置かれていた『倒立する塔の殺人』と記された1冊のノート。

単なる生徒の小説の回し書きと思われたそのノートには、

恐ろしい秘密が隠されていた、というミステリー。

 

この作品、もちろんその結末にも驚かされましたが、

何よりも驚いたのが、作者がこれを書いたのが70代半ばである事。

作品自体は「瑞々しい」という言葉がぴったりで、

とても70代半ばの方の作品とは思えません。

 

衝撃のラストに驚く事間違いなしのこの2作、

興味がある方はぜひ読んでみてください!



名古屋古書籍商業協同組合
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